新型「iPhone Air」、発表されてまず注目されるのはその極薄化(厚さ5.6mm)と、「首から上=本体、それ以外はほぼバッテリー」という内部構造の大胆さです。
Appleによれば、従来スマホでは本体内部をバランス良く配置するところを、このモデルでは主要なパーツ(カメラ、スピーカー、チップなど)を「頭部」付近に集中配置。それ以外の胴体部分はほとんどがバッテリー用スペースになっており、バッテリー持続時間の確保を図っています。
具体的には、動画再生での公称最大駆動時間は27時間。これは iPhone 17 の公称 30時間よりは下回るものの、同じ世代の iPhone 16 Plus とほぼ同等の持続力を持たせている点が驚きです。
その一方で、このような設計には懸念もつきまといます。頭部に部品が集中する分、発熱コントロールがどうされているか、長期使用での耐久性やバッテリー性能の維持がどうなるか、といった実機での検証が待たれているという声があります。
全体として、iPhone Air は薄さ・軽さを追求しつつ「バッテリー持ち」を犠牲にしないための内部設計のトレードオフが鮮やかに見えるモデル。日常使いでどこまでその設計が「使いやすさ」として実感できるかが焦点となりそうです。
iPhone Air とは/特徴の整理
以下、iPhone Air の特徴や設計思想を整理します。
- 厚さと重さ:厚さ5.6mm。非常に薄く設計されており、持ち運びや外観の軽快さを重視しているモデル。
- バッテリー持続時間:ビデオ再生で最大27時間。薄型でありながらまずまずの連続再生時間を確保。
- 内部構造の配置:カメラ、スピーカー、Appleシリコンチップ(A19 Proと思われる)などの主要な電子部品を頭部近辺に配置。一方で胴体部はほぼバッテリー。これはスペースの最適利用を図った結果であり、「首から上が本体」と形容される所以。
- 設計のメリットと課題:薄さ・軽さとバッテリー時間の両立はユーザーにとって大きな魅力。ただし、部品が集中する分、発熱の懸念、耐久性・耐衝撃性、長期使用での安定性などの課題も考えられる。



