Appleは、新型iPhone「iPhone 17」シリーズの全モデル(iPhone 17/17 Pro/17 Pro Max)について、日本を含む主要国で物理SIMカードトレイを廃止し、eSIMのみ搭載する仕様と発表しました。この変更により、これまでSIMトレイに必要だったスペースが空き、その分を活かしてバッテリー容量が拡大、Proモデルでは最大2時間の駆動時間の延長が可能になったそうです。
さらに、超薄型モデル「iPhone Air」はその薄さを活かすため、全世界でeSIMのみの仕様となることも発表されました。これは、すでにアメリカでiPhone 14から導入されてきた動きの“グローバル展開”とも言える大きな一歩です。
eSIMとは?そのメリットと注意点
**eSIM(組み込み型SIM)**とは、デバイス内にあらかじめ搭載されたSIMチップに、通信キャリアのサービス情報をデジタルで書き込む仕組みです。物理的に差し替える必要がありません。
主なメリットは:
- 複数のキャリアのプロファイルを保存&切替可能
- 紛失や盗難時にSIMを外される心配が少ない
- 小型化により機器設計の自由度やバッテリー容量向上にも寄与
- 海外でもQRコードやリンクで即座にプラン申し込み可能で利便性が高い
一方での注意点としては:
- 一部の国やキャリアでは対応状況が遅れており、利用できない場合がある
- デバイス間でのeSIMの移行がスムーズとは言い切れないケースもある
- また、物理SIMに慣れたユーザーには導入時に戸惑いがあるかもしれません
物理SIM廃止とeSIM専用への移行は、iPhoneの設計や利便性に大きな進化をもたらす変化です。買い替え時には、自分の使用地域・キャリアでのeSIM対応状況を事前に確認することが、これまで以上に重要になるでしょう。



