老舗オークションハウスのボナムズにて、現在も正常に動作する極めて希少な初期コンピュータ「Apple-1」が出品され、予想落札額が1億円を超える見通しとなり世界的な話題を集めています。スティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックの両共同創業者による署名が揃った奇跡的な個体であり、歴史的価値の高さから破格の評価を受けています。
これほど大きな注目を集める背景には、現存数の少なさに加えて「今なお稼働する」という類稀な保存状態の良さがあります。1976年に約200台のみ製造された同機ですが、現存が確認されているのは世界で約75台、そのうち実際に動作する個体はごくわずかです。パーソナルコンピュータ黎明期の息吹を現代に伝える動態保存品として、唯一無二の価値を誇ります。
今回の出品物は初期所有者にちなみ「ハットフィールド」と呼ばれ、基板にはウォズニアック氏による「Woz」のサインが残されています。さらに、後継機「Apple II」への無償交換提案を所有者が辞退した経緯を示すジョブズ氏の直筆署名入り書簡も付属。ボナムズのイアン・エーリング氏も、コンピュータ史における最重要マイルストーンとしてその真価を強調しています。
ガレージから世界屈指のテック企業へと登りつめたアップル社の原点を証明するApple-1は、単なる骨董品を超えた貴重な文化財といえます。ニューヨークなどでの特別展示を経て行われる本オークションで、歴史の証人とも呼ぶべき銘機がどれほどの最終落札額を記録するのか、テック界のみならず世界中から関心が集まっています。
ネット上の声5選
- 半世紀近く前の精密機器が現在も正常に稼働するという保存状態の素晴らしさに驚かされる。
- ジョブズからの交換提案の手紙を断って実機を手元に残し続けた当時のオーナーの判断が慧眼すぎる。
- ジョブズとウォズニアックの2人の直筆署名が揃っている時点で、歴史的価値としては文句なしの逸品。
- 予想落札額が1億円超えと聞いても、アップルの原点を示す世界的遺産であることを考えれば納得できる。
- ガレージで手作業で作られていた原点の製品が、今や芸術品レベルの美術品として扱われているのが感慨深い。
(※引用ではなく、Web上で目立った論調・感想をまとめたものです)
Apple-1 の豆知識5選
- Apple-1の発売当時の定価は666.66ドルというゾロ目でした。これは悪魔の数字を意図したものではなく、製造原価に利益を上乗せした結果や、開発者のウォズニアックが単に同じ数字の繰り返しをタイピングしやすく気に入っていたからだと伝えられています。
- Apple-1は現在のPCのようにケースやモニターが付属せず、組み立て済みのマザーボード単体で販売されました。キーボードや電源、ディスプレイ、自作の木製ケースなどをユーザー自身が手作業で用意して接続する仕様で、当時の電子工作マニア向けに開発された製品でした。
- 創業資金を工面するため、スティーブ・ジョブズは愛車だったフォルクスワーゲンのワーゲンバスを売り、ウォズニアックは愛用のHP製高級関数電卓を手放しました。こうして捻出した約1300ドルの自己資金によって、最初の記念すべきApple-1の製造がスタートしました。
- 初期のApple-1は、米カリフォルニアの有名PC店「バイトショップ」から50台の一括注文を受けたことで本格始動しました。ジョブズの実家のガレージで家族や仲間とともに手作業で組み立てられ、アップルが世界的企業へと飛躍する記念すべき第一歩となりました。
- 後継機「Apple II」の普及を目指したアップルは、Apple-1の所有者に対して値引き下取りを実施し、回収した基板の多くを破棄しました。そのため残存数が激減し、現在確認される実機が世界で約75台という極めて高い歴史的希少性を生み出す要因となりました。


