地球の自転と原子時計のズレを調整してきた「うるう秒」が廃止され、将来的には「うるう時」などの大規模調整へ移行することが国際会議で正式決定の運びとなりました。ITシステムや通信ネットワークにおいて1秒を挿入・削除する運用の負担やシステム障害リスクが深刻化しており、社会インフラの安定稼働を確保するために時刻管理の根本的なルール転換が求められています。
この見直しが進む背景には、近年の地球の自転速度の変動とデジタル社会の高度化があります。従来は自転が減速傾向にあったため正のうるう秒を加えてきましたが、近年は一時的に自転が速まる現象が観測され、史上初となる「負のうるう秒」の適用が懸念されていました。金融取引や航空管制、通信網などマイクロ秒単位で同期する現代システムにとって、突発的な秒単位の調整は甚大なトラブルの引き金になりかねません。

国際度量衡総会(CGPM)などの国際的な議論では、2035年までに1秒単位の頻繁な修正運用を停止する合意が進められてきました。具体的には、自転と協定世界時(UTC)の乖離をより大きな許容範囲まで容認し、数百年から千年以上のスパンで「うるう分」や「うるう時」としてまとめて調整する現実的なアプローチが検討されています。これにより、毎年のように運用担当者を悩ませてきたシステム障害の不安が大幅に軽減されます。
うるう秒の廃止と将来的なうるう時の導入は、目まぐるしく進化するIT社会が選択した必然的な進化といえます。私たち一般市民が日常生活で混乱を覚える心配は極めて少なく、むしろ見えないところで重要インフラの安定性とセキュリティが盤石になる歓迎すべき改革です。
ネット上の声5選
- 毎回復旧作業やシステム停止の不安に怯えていたITエンジニアにとって、廃止決定は本当にありがたい朗報。
- 史上初の「マイナス1秒」が実際に起きたら世界中のサーバーがどうなるか怖かったので、妥当な判断だと思う。
- うるう秒をなくして将来「うるう時」にするという発想のスケールが大きすぎて、まるでSFの世界みたいで面白い。
- 一般人の生活では1秒ズレても気づかないけれど、金融取引や航空運行の現場では死活問題だったから納得の動き。
- 時計の正確さと地球の自転のズレを何百年も放置して最後に一気に調整する運用が、未来の人類にどう受け止められるか気になる。
(※引用ではなく、Web上で目立った論調・感想をまとめたものです)
うるう時 の豆知識5選
- うるう秒は1972年の導入以来、地球の自転減速に合わせて約27回挿入されてきました。しかし近年は地球の核(コア)の流動や極地の氷床融解の影響で自転が突如加速する現象が起き、マイナス1秒を削る前代未聞の調整リスクが現実味を帯びていました。
- 現在の協定世界時(UTC)は極めて高精度なセシウム原子時計をもとに刻まれており、数百万年に1秒しか狂いません。一方の地球の自転に基づく天文時は常に揺らいでいるため、完全な人工精度と自然の惑星運動との間で生じるズレの調和が常に課題でした。
- うるう秒がIT業界で恐れられる最大の理由は、システム内部の時計が1秒重複またはスキップすることで生じるバグです。過去には大手SNSや航空会社の予約システム、決済サーバーがダウンした事例があり、インフラ運用の現場では長年廃止が叫ばれていました。
- 国際度量衡局(BIPM)などの試算によると、自転のズレをそのまま放置しても1分の差が生じるまでに約50年から100年、1時間(うるう時)の差が生じるには数百年から千年以上の歳月がかかります。日常生活への影響は世代を超えてほぼ無視できる計算です。
- 将来的に「うるう時」を実施する場合、特定の日の時間を1時間進めるか遅らせる形になるため、サマータイム(夏時間)の切り替えに近い運用になると予想されています。ただし実施時期がはるか先になるため、超長期的な天文観察とともに具体的な方法は議論が続きます。


