今年12月、米大手メディアによると、Appleのハードウェアテクノロジー担当シニアVPであり、MacやiPhone向けの独自チップ「Apple Silicon」の開発を長年主導してきたジョニー・スルージ氏が、退社を真剣に検討しているという報道が浮上した。
Apple Siliconは2020年6月に発表され、同年11月に最初のチップ「M1」が登場。高性能と省電力を両立したM1は「コンピューティング革命」とも評され、Macの人気を大きく復活させた。スルージ氏はその開発の“顔”であり、多くのファンや業界関係者から注目を浴びていた。
だが、Bloombergの情報筋によれば、スルージ氏は近い将来の退社をクックCEOに直談判。既に同僚には「他社への転職も視野に入れている」と伝えたという。Appleは何とか説得しようと、報酬パッケージの提示や責任範囲の拡大、さらにはCTO昇格の打診まで行ったとされるが、現時点で結論は出ていない。
この動きは、今年に入ってから相次ぐ幹部・技術者の離脱と合わせ、Appleの組織にとって大きな転換点となる可能性を示している。スルージ氏の去就がどう決まるか――Apple Siliconの未来にも直結する重要な注目ポイントだ。
ネット上の声 5選
(※以下はWeb上で多く見られた論調や感想をもとに整理したものです)
- 「Appleは利益体質としては安定してるけど、技術者からすると今は“面白み”がなくなってるのかも」
- 「M1以降のAppleシリコンで恩恵を受けたユーザーとしては、この人まで辞めたら次が不安」
- 「金のためか。技術者は報酬より“挑戦”を求めがちだし、仕方ない気もする」
- 「ここまでいろんな分野の幹部やエンジニアが抜けるって、何か組織の事情があるんじゃ…」
- 「本当にマジかよ。Apple Siliconが好きだったから、残ってほしい」
ジョニー・スルージの豆知識 5選
- 元々はハードウェア技術部門を率いていたベテランで、Apple Siliconの核となるチップ開発を主導。
- 2020年のM1発表以降、Macの復権および性能革新に大きく貢献し、“Mac復活の立役者”として広く知られている。
- AppleではApple Silicon以外にも、5Gモデムの「C1」、ネットワークチップの「N1」といった自社設計チップの開発も彼のリーダーシップのもと行われてきた。
- 社内でもっとも尊敬される幹部の一人とされ、今回の退社検討報道は社内外で大きな衝撃を呼んでいる。
- Appleは彼を引き留めるために、CTOへの昇格や報酬の大幅アップという“大盤振る舞い”を検討するほど、スルージ氏の重要性を認めている。



