Appleは2025年7月23日（米現地時間）、従来のケアプランを進化させた新サービス「AppleCare One」を米国で発表しました。月額19.99ドル（約2,900円）で、最大3製品まで一括カバーが可能。さらに4台目以降は1台ごとに月額5.99ドルで追加できます。
このプランは、既存のAppleCare+の特典をすべて含み、破損（落下・液体など）の修理が無制限、24時間365日の優先サポート、バッテリー補償も提供されます。さらに目玉は、これまでiPhone限定だった盗難・紛失補償がiPadとApple Watchにも拡大されたこと。iPhone、iPad、Apple Watchの紛失・盗難時には、年間最大3回まで新たな補償が受けられるようになりました。
従来のAppleCare+では「購入後60日以内」しか加入できなかったのに対し、AppleCare Oneは**「所有中で状態が良好なら、購入後4年以内」なら加入可能**という大きな緩和もあり。また、端末をAppleに下取りに出すと、プラン対象も自動的に新しい端末へ引き継がれる仕組みです。
この新プランは、複数のApple製品を持つユーザーにとって個別に加入するより毎月最大11ドルお得になるケースもあるとのこと。サービスセグメントの一環として、Appleは「App Store」「iCloud」「Apple TV+」に並ぶ重要な収益源に位置づけており、定額化によるサービス収入強化を図っています。
「AppleCare（アップルケア）」とは？
AppleCareは、Apple製品のメーカー保証と技術サポートを延長する公式サービスです。
- AppleCare+：標準保証（1年）を最大4年まで延長し、事故による故障は回数制限付きで修理可。さらに24/7サポートやエクスプレス代替サービス付きです。オプションで盗難・紛失補償を付けることもできます。
- AppleCare One：（今回発表された新モデル）複数デバイスを一つの月額プランで管理できるように進化。AppleCare+と同等の補償内容に加え、加入期間の延長（購入後4年以内対象）、紛失・盗難補償の複数デバイス拡大、プラン柔軟性（月単位の加入・解約、下取り時の継続）といった利便性が強化されました。
