2025年初頭から、Appleが「Vision」シリーズを中心にXR製品の量産体制を強化しているという報道が相次いでいます。著名アナリスト郭明錤氏によると、Appleは現行の「Vision Pro」後継モデルを含む計7種類のヘッドマウントディスプレイ(HMD)デバイスを開発中。そのうち1つは2025年後半に登場する見通しで、プロセッサをM2からM5に刷新し、基本設計を引き継ぐマイナーアップデート版となる予定です。
さらに、2027年には大幅な軽量化と価格低減を図った「Vision Air」が控えており、既存Proより40%以上の軽量化モデルとして市場投入が予測されています。同年中にはRay‑Banメタグラス対抗のスマートグラスも量産体制に入り、出荷台数は300万〜500万台に上る見込みです。このスマートグラスは表示機能を持たず、音声・ジェスチャー対応、カメラやAIセンサー重視の実用志向モデルとなるようです。
Vision Pro:スペック向上版が2025年に登場の予想
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Vision Air:2027年登場の予想
Vision Pro 第2世代:2028年登場の予想
Apple Glass:早くて2027年の登場予想、2種類のXRグラス開発が進行中
Vision Proの出荷台数
Vision Pro(2024年2月発売)は、当初70万~80万台と予測されていましたが、実際には年間40万〜45万台まで下方修正されました。また、発売後10日間で20万台という初動販売が報じられており、クオ氏によれば「残りの販売量を年間通じて稼ぐのは難しい」との見方が示されました。加えて、2024年末時点で品質・価格面などから生産縮小の動きも報じられました。
今後の展望
AppleはまずProの改良版(M5搭載)を2025年後半に投入し、続いて軽量&低価格版「Vision Air」(2027年)、そしてスマートグラス(同)や次世代Pro第2世代(2028年)と、段階的な戦略を描いています。XR機器を日常利用できる領域まで普及させるため、素材・デザイン・価格の全方位向上を進め、AIやソフトウェアにも注力すると見られます。



