Appleは、2025年6月9日から開催されるWWDC 2025において、iOSをはじめとする自社の主要OSのバージョン名を「iOS 26」「iPadOS 26」「macOS 26」など、2026年の西暦に基づく名称に統一する方針を発表する見込みです。これにより、従来の「iOS 19」などの連番方式は廃止され、今後は毎年の西暦に合わせた命名が採用されることになります。
この変更の背景には、各OSのバージョン番号が異なることによる混乱を解消し、ブランドイメージの一貫性を高める狙いがあります。例えば、2024年時点でiOSは18、watchOSは12、visionOSは2と、バージョン番号にばらつきがありました。これを統一することで、ユーザーにとって分かりやすく、マーケティング上の利点も期待されています。
新たな命名規則は、2025年秋にリリース予定のiOS 26から適用され、以降は毎年の西暦に合わせて「iOS 27」「iOS 28」などと命名される予定です。これにより、iPhoneの新モデルとOSのバージョン名が一致しない可能性もありますが、AppleはMacやiPadで採用している命名方式に近づけることで、製品ライン全体の整合性を図ると見られています。
なお、WWDC 2025では、iOS 26の新機能やデザインの刷新、AI機能の強化なども発表されると予想されており、Appleのソフトウェア戦略における大きな転換点となる可能性があります。
iOSの歴史
| バージョン | 発表日 | リリース日 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| iPhone OS 1 | 2007年1月9日 | 2007年6月29日 | 初代iPhoneと同時発表。マルチタッチ操作を導入。 |
| iPhone OS 2 | 2008年6月9日 | 2008年7月11日 | App Storeを初めて導入。 |
| iPhone OS 3 | 2009年6月8日 | 2009年6月17日 | コピー&ペースト、Spotlight検索を追加。 |
| iOS 4 | 2010年6月7日 | 2010年6月21日 | マルチタスキング、FaceTimeを導入。 |
| iOS 5 | 2011年6月6日 | 2011年10月12日 | iCloud、通知センター、iMessageを追加。 |
| iOS 6 | 2012年6月11日 | 2012年9月19日 | Apple独自のマップアプリを導入。 |
| iOS 7 | 2013年6月10日 | 2013年9月18日 | フラットデザインへの大幅なUI刷新。 |
| iOS 8 | 2014年6月2日 | 2014年9月17日 | HealthKit、HomeKitを導入。 |
| iOS 9 | 2015年6月8日 | 2015年9月16日 | iPad向けマルチタスク機能を強化。 |
| iOS 10 | 2016年6月13日 | 2016年9月13日 | Siriのサードパーティ対応、メッセージ機能の強化。 |
| iOS 11 | 2017年6月5日 | 2017年9月19日 | ファイルアプリを導入、iPadの機能を強化。 |
| iOS 12 | 2018年6月4日 | 2018年9月17日 | パフォーマンスの向上、スクリーンタイムを追加。 |
| iOS 13 | 2019年6月3日 | 2019年9月19日 | ダークモード、iPadOSの分離。 |
| iOS 14 | 2020年6月22日 | 2020年9月16日 | ウィジェット、Appライブラリを導入。 |
| iOS 15 | 2021年6月7日 | 2021年9月20日 | FaceTimeの強化、集中モードを追加。 |
| iOS 16 | 2022年6月6日 | 2022年9月12日 | ロック画面のカスタマイズ、iMessageの編集機能。 |
| iOS 17 | 2023年6月5日 | 2023年9月18日 | ライブボイスメール、インタラクティブウィジェット。 |
| iOS 18 | 2024年6月10日 | 2024年9月16日 | ダークモードの強化、Apple Intelligenceの導入。 |
| iOS 26 | 2025年6月9日予定 | 2025年秋予定 | 西暦ベースの命名開始、UI刷新、AI機能の強化。 |
注:iOS 19〜25はスキップされ、iOS 18の次はiOS 26となる予定です。
Appleのこの命名変更は、製品ライン全体の整合性を図るとともに、ユーザーにとっても分かりやすいバージョン管理を実現することを目的としています。今後のWWDCでの正式発表が待たれます。



