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『フォートナイト』、米App Storeでの復活と新たな展開

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『フォートナイト』が米国のApp Storeで復活し、無料ゲームカテゴリで早くも1位を獲得しました。これは、Epic GamesとAppleの法廷闘争の末、約5年ぶりのiOS版復活となります。新たな課金システムの導入や、クラウドゲーミングによるプレイ方法の多様化が注目されています。

2025年5月20日、Epic Gamesは米国のApp Storeで『フォートナイト』の配信を再開しました。これは、2020年にAppleのガイドラインに違反したとして削除されて以来、約5年ぶりの復活となります。配信再開直後、同アプリは無料ゲームランキングで1位を獲得し、その人気の高さを再確認させました。

新たなバージョンでは、ユーザーが課金方法を選択できるようになりました。Appleの課金システムに加え、Epic Games Store経由の決済も可能となり、後者を選択した場合、ユーザーは20%の「Epic Rewards」を獲得できます。これは、Appleの手数料を回避するための措置であり、ユーザーにとってもメリットがあります。

なお、米国外のユーザーは、GeForce NOWなどのクラウドゲーミングプラットフォームを利用することで、iPhone上でも『フォートナイト』をプレイできます。これにより、ハードウェアの制約を受けずにゲームを楽しむことが可能です。


『フォートナイト』とは?

『フォートナイト』は、Epic Gamesが開発・運営するオンラインマルチプレイヤーゲームです。2017年にリリースされ、バトルロイヤル形式の「フォートナイト バトルロイヤル」モードが特に人気を博しました。プレイヤーは100人の中で最後の1人になることを目指し、建築や戦闘を駆使して勝利を目指します。

また、ゲーム内でのコンサートや映画上映など、エンターテインメント要素も豊富で、単なるゲームを超えたプラットフォームとしても注目されています。クロスプラットフォーム対応により、PC、コンソール、モバイルなど、さまざまなデバイスでプレイ可能です。

Epic GamesとAppleの法廷闘争

Epic GamesとAppleの法的対立は、2020年にEpicが『フォートナイト』に独自の支払いシステムを導入し、AppleのApp Storeポリシーに違反したことから始まりました。これにより、Appleは『フォートナイト』をApp Storeから削除し、Epicの開発者アカウントを停止しました。

Epicはこれに対抗し、AppleのApp Storeにおける独占的な支配と手数料体系が反競争的であるとして訴訟を提起しました。2021年の裁判では、裁判所はAppleの多くの主張を支持しましたが、開発者がアプリ内で外部の支払いオプションをユーザーに知らせることを禁じる「アンチステアリング」規定については、カリフォルニア州の不正競争法に違反すると判断しました。

その後、Appleはこの判決に対し控訴しましたが、2023年4月に第9巡回控訴裁判所は下級審の判断を大部分で支持し、2024年1月には米国最高裁判所が両社の上訴を受理しないことを決定しました。これにより、Appleは開発者がアプリ内で外部の支払いリンクを提供することを許可するよう求められましたが、Appleは新たな手数料体系を導入するなど、完全な遵守には至っていません。

2025年5月、連邦裁判所はAppleがこれらの命令に従っていないとして、Appleに対し再び出廷を命じ、法廷侮辱罪の可能性も指摘しました。このように、EpicとAppleの法廷闘争は依然として続いており、モバイルアプリ市場の将来に大きな影響を与える可能性があります。

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