Apple Musicに広告付きの無料プランが新設される可能性は極めて低いと考えられます。Android版アプリの最新ベータ版から「曲のスキップ上限」や「プレミアムアクセスが必要」といった、無料プランを想起させるコードが発見され話題を呼びました。しかし、Apple Music部門の担当副社長であるオリバー・シャッサー氏は、無料プランを「業界にとって最悪のアイデア」と厳しく批判しており、導入へのハードルは高いのが現状です。
無料プランに否定的な最大の理由は、Appleが掲げるブランドイメージの維持とアーティストへの利益還元を守るためです。競合のSpotifyが無料プランでユーザー数を伸ばす一方で、Appleは「音楽は芸術であり価値がある」という一貫した哲学を持っています。広告主主導のモデルに頼ることは、アーティストへのロイヤリティ(報酬)を引き下げることにつながり、同社が築いてきたクリエイターとの信頼関係を損なうリスクがあります。
以上のことから、発見されたコードは既存の「ラジオ機能」の制限変更や、発展途上国向けの低価格プランの準備である可能性が高いと分析されます。
ネット上の声5選
- Spotifyのように広告まみれになるとAppleらしいプレミアム感がなくなるので、無料プランは不要だと思う。
- ベータ版のコードが見つかったということは、ボイスプランの代わりになるような低価格プランが用意されているのでは。
- アーティストへの還元率が高いことがApple Musicの魅力なので、無料化で分配金が減るようなら今のままでいい。
- 広告付きでもいいから、iPhoneユーザー向けに最初から無料で聴ける選択肢を一つ作ってほしい気持ちもある。
- Appleは最近マップアプリなどにも広告を入れ始めているし、幹部が否定していてもビジネスのために導入する可能性はゼロではない。
(※引用ではなく、Web上で目立った論調・感想をまとめたものです)
Apple Music の豆知識 5選
- アーティストへの高い還元率 Apple Musicは競合他社に比べてアーティストへの楽曲再生1回あたりの支払いレートが約2倍と、比較的高く設定されています。この「音楽の価値を不当に下げない」という姿勢が、多くの著名なミュージシャンやレーベルから強い支持を得ている理由の一つです。
- 追加料金なしのロスレスオーディオ 2021年以降、追加料金を支払うことなくすべての数百万曲を「ロスレス」および「ハイレゾロスレス」の圧倒的な高音質で提供しています。他社がプレミアム音質プランを有料オプションとするなか、一歩抜きんでた標準機能として音楽ファンを喜ばせています。
- 消えた幻の「ボイスプラン」 かつて、Siriの音声操作のみで楽曲を再生できる月額480円の安価な「Voiceプラン」が存在しました。しかし、画面操作ができない制限がユーザーに受け入れられず、2023年11月にひっそりとサービスが終了した過去があります。
- クラシック専門アプリの存在 通常のアプリとは別に、クラシック音楽に特化した「Apple Music Classical」という専用アプリを無料で提供しています。指揮者、オーケストラ、録音年など、クラシック特有の複雑な検索に対応した高度なデータベースが構築されています。
- Beatsを買収して生まれたDNA Apple Musicのベースとなったのは、2014年にAppleが約30億ドルで買収した音楽ブランド「Beats Electronics」のストリーミングサービスです。共同創業者のジミー・アイオヴィン氏らのノウハウが、現在の直感的なプレイリスト機能に活かされています。


