米アップルは、ハードウェア工学担当上級副社長であるジョン・ターナス氏の役割を大幅に拡大し、ハード部門のみならず社内のデザイン組織全体を統括する立場へと据えたと報じられている。これによりターナス氏はCEOティム・クック氏の後継候補としての存在感を一段と強めた格好だ。従来、デザインの最終決定権はCEOや長年同社を支えたデザイン幹部が担ってきたが、この人事はターナス氏への信任と評価を示すものと受け止められている。
アップルにとってデザインは企業文化の核心をなす分野であり、その統括権は歴史的に戦略上重要視されてきた。スティーブ・ジョブズ時代のジョナサン・アイブ氏が担っていたように、外観やユーザー体験の設計は同社の競争力の象徴とされてきた。ターナス氏の新たな責務は、ハードウェア設計とソフトウェアデザインの両方をカバーする点で異例の範囲となる。
ターナス氏はこれまでAppleの主要な製品発表イベントでも顔を出すことが多く、実務だけでなく対外的な存在感も強まっている。一方でクックCEOが近く退任する明確な合図は社内外に見られず、今回の措置はむしろCEO承継計画の一環として段階的に進む可能性があるとの見方が出ている。
この変化は単に組織上の再編というだけにとどまらず、アップルがこれからの技術潮流や競争環境にどう対応し、次世代の製品開発をどのようなリーダーシップの下で進めていくのかを示すシグナルとしても注目されている。
ネット上の声5選
(※引用ではなく、Web上で目立った論調・感想をまとめたものです)
- 「CEO候補にデザイン統括を任せるのは、商品力重視の姿勢が表れている」
- 「Cook後のアップルはハードとソフトの融合が鍵になるというメッセージだ」
- 「ターナス氏は技術畑出身だがデザイン感覚は未知数ではないか」
- 「公式発表がない静かな権限移譲はアップルらしいやり方だ」
- 「これからのiPhoneやMacがどう変わるのか期待と不安の両方がある」
ジョン・ターナス氏の豆知識 5選
- ジョン・ターナス氏はペンシルベニア大学で機械工学の学士号を取得し、学生時代には競泳チームに所属していた。
- 2001年にアップルに入社後、製品デザインチームの一員としてキャリアをスタートさせ、その後ハードウェアエンジニアリングの責任者に昇進した。
- 現在は上級副社長としてAirPods、Mac、iPadなどのハードウェア開発を率いるだけでなく会社全体の製品戦略にも関与している。
- ターナス氏はAppleの主要イベントで新型製品のプレゼンターを務めることも多く、技術的な説明役として社内外で存在感を示している。
- 近年ではCEO後継候補としてメディアで取り上げられ、その評価は社内外で高まっているが、正式な決定はまだ先との見方もある。

