Appleが初めて有機EL(OLED)を搭載したMacBook Proを、2026年後半に投入する可能性が浮上しています。韓国のDealsite.co.krやOmdiaの情報によれば、OLEDパネルの供給を一手に担うのはサムスンディスプレイで、同社が投資した第8.6世代OLED生産ラインにより、大型ノート向けのパネル供給体制が整っているとのことです。
OLED化によって、現行のMini-LEDに比べて高いコントラストや深い黒、高輝度、鮮やかな色表現、そして省エネによるバッテリー持続時間の向上が期待されます。さらに、デザイン面でも大きな変革が見込まれ、機体の薄型化に加え、かねてから賛否の声があったディスプレイ上部の「ノッチ」を廃し、パンチホール型のカメラに置き換えられるとの噂もあります。
なお、「M5チップ搭載モデル」は2025年または2026年初頭に登場するとする説もありますが、それが再設計を伴うOLED搭載モデルと同年に投入されるかどうかは現時点では未確定です。
MacBook Proのモニタの変遷
初期〜従来型(CRT→LCD)
Appleは1980年代から独自ディスプレイを展開しており、Macintosh PortableなどでのモノクロLCDを皮切りに、ノートMacでは1998年頃よりアクティブマトリクス方式のカラーLCDを採用し、高画質化を推進してきました。
Retinaディスプレイ時代(2012年以降)
2012年、13インチRetina搭載のMacBook Proが登場し、高精細・高解像度化が一気に進行。以降、MacBook Proではさらなる画素密度の向上と表示品質の強化が図られてきました。
Liquid Retina XDR(Mini-LED)化(2021年〜)
2021年に登場した14インチ/16インチMacBook Proでは、Mini-LEDバックライトを使用したLiquid Retina XDRディスプレイ(最大1,000ニト、ProMotion対応)を採用。HDR表現や高リフレッシュレート(最大120 Hz)にも対応し、映像表現力が飛躍的に向上しました。



