ガレージで芽吹いた革命“Apple‑1”、未来へ繋がる軌跡

〜 この記事にはアフィリエイトリンクが含まれています 〜
スポンサーリンク

1976年、スティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックが、カリフォルニア州ロスアルトスのジョブズ両親のガレージで製作した初期試作機「Apple‑1」が競売にかけられました。RR Auction主催のオークションで、オリジナルのジョブズ所有プロトタイプは約67万7,200ドルで落札されました。このプロトタイプはウォズニアックが手ハンダで制作し、パロアルトのByte Shop向けにジョブズがデモ展示したもので、Apple社設立と初期受注を象徴する歴史的存在です。

このプロトタイプには、試作段階での部品取りや損傷の跡が見られ、ガレージで“部品箱”と化していた様子も確認されています。現在確認されているApple‑1は全世界で60~80台程度とされ、現存する”Apple‑1″の入手は極めて稀です 。


「Apple‑1」とは?

  • 開発:1976年、ウォズニアックがデザインし、MOS 6502 CPU(1 MHz)、標準で4 KB RAM、初期BIOS的役割のモニターROM、カセットテープによる外部記憶装置を搭載。
  • 販売:同年7月に組み立て済みプリント基板として666.66ドルで発売(繰り返し数字好きのウォズ発案)。ユーザー自身でケース、電源、キーボード、テレビモニターを用意しなければならなかったものの、当時は画期的な「完成基板」でした。
  • 販売数と希少性:生産は約200台、販売はおよそ175台。1977年にApple‑II登場後に販売終了となり、多くは廃棄されたため現存数は60~80台程度。
  • 歴史的価値:Byte Shop向けの初回受注50台を受け、Apple創業の礎となった製品。現在オークションでは数十万~100万ドル規模で取引される象徴的な逸品です 。
タイトルとURLをコピーしました