2025年に発売予定の任天堂の新型ゲーム機「Switch2」は、公式価格が未定であるにもかかわらず、一部のショッピングサイトでは既に2倍以上の価格で予約販売が行われている。これらの高額販売は、転売対策を講じる任天堂の方針と相反しており、消費者の間で混乱と不満が広がっているとのこと。
任天堂は、転売を防ぐために抽選販売や購入制限などの対策を強化しているが、ショッピングサイト上での高額販売に対しては、直接的な取り締まりが難しい状況である。これにより、正規の購入を希望する消費者が不利益を被る可能性が懸念されている。
消費者庁や公正取引委員会も、こうした高額販売の実態を把握しつつあるが、現行の法制度では明確な規制が難しいため、今後の法整備や業界全体での自主的な取り組みが求められている。
楽天フリマの歴史
楽天のフリマサービスは、1999年9月に開始された「楽天フリマオークション」に端を発する。その後、2002年9月に「楽天フリマオークション」と「楽天中古市場」が統合され、個人間取引を中心とした「楽天フリマ」として再編された。2004年7月には、「楽天スーパーオークション」と統合し、「楽天オークション」としてサービスを提供した。
一方、2012年7月には、日本初のフリマアプリ「フリル」が登場し、主に女性ユーザーを中心に人気を博した。2018年2月、楽天が「フリル」と自社のフリマアプリ「旧ラクマ」を統合し、新たに「ラクマ」としてサービスを開始した。これにより、ユーザー層が拡大し、特にメンズファッションやストリート系ブランドの取引が増加した。
近年では、ビンテージファッションの人気が高まり、ラクマでもビンテージ品の取引が活発化している。また、真贋判定サービス「ラクマ最強鑑定」の導入や、楽天ポイントとの連携強化など、ユーザーの利便性向上に努めている。2020年にはアプリのダウンロード数が2,500万を突破し、国内のフリマアプリ市場において重要な位置を占めている。



